日本には江戸時代から四コマ漫画があったといわれるように、日本人は四コマ漫画を親しんできました。文章の構成は「起承転結」が流れですが、四コマ漫画も同じ。
最初に内容を示し、二コマ目がその説明、三コマ目でテーマが進み、四コマ目がその結果になる、つまりオチです。読者に共感と笑いをもたらします。
昭和初期の「養子のふくちゃん」や「ネコ七先生」が人気を博し、戦後まもなく昭和21年から福岡の夕刊紙に登場した「サザエさん」が朝日新聞へ掲載され、瞬く間に全国的な人気になりました。
日本中のどこにでもあるような一般家庭の日常生活を描いた世界観は今でも日本人の典型的な団らんの一コマになっています。
昭和40年4月・64号から昭和48年9月・120号まで合計36回、不定期で連載された「広報たかなべ」の四コマ漫画。
「泰平一家」は苗字が「泰平」どうか不明、所在地も高鍋町かどうかも不明であり、家族構成に関しても正式な発表がない。
(※同ページに記載している人物相関図に関してはあくまで四コマ漫画から推測されるものを掲載している)
この漫画は当時の世相をよく反映しており、また衣装や道具も昭和40年代に使われていたものが登場する。
基本的にギャグ漫画の路線であり、その笑いはは全体的にほのぼのとしたもの。思わずクスッとしてしまいそうなオチが多いところが好感を持てる。
登場の理由、また終わってしまった理由もすべてが今となってはわからないが、四コマ漫画を使って読み手を惹きつける工夫をすること自体、その当時も広報がいかに重要視されていたか分かる。
「泰平一家」のアクティブなおばあちゃん。手打ちソバは絶品!麺も良く延びるが、腰もよくのびる。空き巣に家事をさせたり、運動会で入れ歯を飛ばしたり、ドタバタ劇の主役的存在。
顔がおばあちゃんと似ているから、実の娘か?家事に育児に忙しい専業主婦。おばあちゃんとよくお出掛けするが、ぼうやを車に置き去りにしてしまうぐらいおっちょこちょいなところがある。
4~5歳の男の子。犬を手なづけている。オバケが苦手。家族がドタバタになる原因になっていることが多い。ふかしイモが大好き。
七三分けだったり、真ん中分けだったり、日によって髪型が違う一家の大黒柱。運動が嫌いなせい か、少し太り気味。ゴルフが趣味。
ダルメシアンか、ダックスフンドか? ぼうやによくなついており、雨が降る天気に駅まで傘をくわえておとうさんを迎えにいくほど利口な犬。